【学术助力】徐迎春:丰子恺译日本古典文学翻译研究(日文版)(留言有赠书)
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本书参考了大量中日文古今资料,详尽论述了丰子恺先生翻译《源氏物语》《伊势物语》《竹取物语》《落窪物语》等四部日本古典文学作品的过程,并对比他人译著的相关内容,分析了丰子恺作为古典文学翻译的先驱者在翻译方法上的长处和短处,凸显了先驱者对翻译文学的贡献。本书具有一定的学术价值,适合日语专业师生和从事翻译研究的人员使用。
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豊子愷訳『源氏物語』については、少ないながら何本か研究論文が見られた。しかし、豊子愷が『源氏物語』を訳した際に、参照したはずの底本についてはどの論文においても指摘がないまま、豊子愷訳『源氏物語』がどのような中国語訳であるかを論じているのが現状である。はたして、豊子愷が参照した底本を明らかにしないまま豊子愷訳『源氏物語』について評価を下すのは妥当な態度であろうか。
今日、古典文学を現代語に訳す場合、原文の補いとしての補足説明を、注解、あるいは訳文に盛り込む形で訳出する方法が一般に見られる。その原文にない補足説明というものは、言ってみれば古典文学が完成して以来、蓄積された古今の学者の訳注書に拠るものである。
このように、自国の古典の現代語訳でさえ、訳注書の影響を何らかの形で受けることはまれなことではない。外国語訳になると、それは尚更のことである。なぜなら、外国語訳の場合、その古典文学の数多くの現代語訳をも参照してなされている場合が珍しくないからである。よって、古典文学の外国語訳は、まず、翻訳者がどのような著書を参照しつつ翻訳作業を行ったかを現代語訳をも視野にいれた上で明らかにすることが重要なのである。
本書では、このような問題意識のもとで、以下四章にわけて、豊子愷訳の訳文を精査することによって、豊子愷がどのように日本の平安朝物語の中国語訳に着手したか、そのプロセスを明らかにしようとしたものである。
第一章「豊子愷訳『源氏物語』について」では、まず、豊子愷訳『源氏物語』に付された脚注に焦点を当てて、彼が『源氏物語』を訳した際に、日本のどのような訳注書を参照したかを、明らかにする。
また、豊子愷記念館(中国浙江省桐郷市石門鎮)には豊子愷訳『源氏物語』の原稿が所蔵されているが、その原稿には現在我々が読んでいる豊子愷訳『源氏物語』と若干の相違が見られる。現在までに調査ができたのは末摘花巻、若紫巻、紅葉賀巻であるが、原稿と豊子愷訳『源氏物語』の相違から豊子愷の翻訳方針を解明する。
本章の最後に、豊子愷訳『源氏物語』と、豊子愷訳『源氏物語』以降中国で出版された『源氏物語』の各中国語訳との比較を通して、豊子愷訳『源氏物語』の訳文に現れた底本の影響を更に明らかにする。
第二章「豊子愷訳『伊勢物語』について」では、まず、豊子愷訳『伊勢物語』が天福本系統の本文と章段分けにおいて相違が見られることを指摘する。更に、訳文においても天福本系統の本文と顕著に相違した箇所を、二点挙げる。即ち、一つは、天福本系統の本文に付されている所謂後人注記が豊子愷訳『伊勢物語』には第三話と第六話にしか存在しないことを指摘する。もう一つは、『伊勢物語』諸本の本文に見られない異同箇所を二章段あげる。以上の点によって、豊子愷が『伊勢物語』を訳した際に参照した底本を明らかにする。
また、豊子愷記念館には豊子愷が『伊勢物語』を訳した際に参照した参考図書が所蔵されているが、そこには彼による書き入れが散見される。ところが、その書き入れと現在我々が読んでいる豊子愷訳『伊勢物語』は、内容において若干の相違が見られた。主に措辞に現れたが、その相違から彼の翻訳方針を明らかにする。
第三章「豊子愷訳『竹取物語』について」では、まず、豊子愷記念館所蔵の『竹取物語』の訳稿と今日我々が読んでいる豊子愷訳『竹取物語』の内容の相違について指摘する。次に、その相違から、訳稿は豊子愷訳『竹取物語』の初稿である可能性について言及する。更に、その相違点に注目すると、訳稿がほぼ底本の様子を残していることから、豊子愷が『竹取物語』を訳した際に参照した底本を明らかにする。最後に、訳稿が底本の括弧に示されている補足説明をそのまま訳文に取り込んだのに対して、豊子愷訳『竹取物語』ではそれを様々な形に処理する等の変更が見られたが、その処理の仕方から彼の翻訳の方針を明らかにする。
第四章「豊子愷訳『落窪物語』について」では、まず、豊子愷訳『落窪物語』の訳文に見られる、前後の文章の流れが滑らかでない箇所に注目し、更に、引歌の訳し方が特異であることを指摘する。以上の訳文の特徴から、豊子愷が『落窪物語』を訳した際に参照した底本を明らかにする。一方、豊子愷が訳した『源氏物語』『伊勢物語』『竹取物語』と比較すると、豊子愷訳『落窪物語』には、『落窪物語』の本文に対しての省略、そして、誤訳が散見された。これら省略と誤訳から、訳者にとって底本が如何に重要であるかを指摘する。
本書は、従来と異なる視点から、豊子愷が中国で初めて訳した日本の平安朝物語の四作品の訳文を精査し、どのように中国語訳に取り組んだかを究明することによって、日本の古典文学の翻訳研究に新たな光をあててみたい。
目次
序論
一 豊子愷研究の現況
二 本論文の目的と構成
第一章 豊子愷訳『源氏物語』について
一 『源氏物語』を翻訳した経緯
二 豊訳『源氏』の脚注
三 『原稿』の訳文に見られる書き入れ
四 『原稿』の脚注に見られる書き入れ
五 他の中国語訳との比較
第二章 豊子愷訳『伊勢物語』について
一 執筆時期及び契機
二 豊子愷記念館所蔵『王朝物語集』(一)について
三 章段分けについて
四 特異な訳文
五 脚注について
第三章 豊子愷訳『竹取物語』について
一 豊子愷記念館所蔵『竹取物語』の訳稿
二 特異な訳文
三 措辞の選択及び外国語訳の限界
第四章 豊子愷訳『落窪物語』について
一 特異な訳文
二 省略と誤訳について
三 『小島訳』に従わなかった訳
四 訳語の選択
結論
本书责编:幸丹丹
021-60403039
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《语言学博士文库》与《当代外语研究论丛》作为交大出版社外语学术出版重要阵地,是开放性创新性的学术平台,旨在探索当代外语研究的最新领域,多角度展示研究成果。论丛在为当代语言学、外国文学、外语教学法、翻译学以及跨文化比较研究和发展提供学者间交流机会的同时,继续学科通融、兼收并蓄的编辑理念,崇尚原创作品,力推新人新作,并一直致力于将国内优秀研究成果推向国际学术舞台。
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